85ca4635b1b9dfe5d36b4a04de652171_s
 今日の話は、元々はヨーロッパから南アジアという幅広い地域にある民話だそうです。

 

 ある村に牧師さんが住んでいました。長い間、村の人とも良い交流をして、慕われていた牧師さんだったそうです。

 この牧師さんが他の村の教会に異動することとなり、村人はみんな別れを惜しみます。みんなで牧師さんに何かを贈ろうということになりましたが、なにしろ大変貧しい村で充分なお金も持ちません。

 

 そこで、空になった葡萄酒の樽に、それぞれの家にある葡萄酒をコップ1杯ずつ持ち寄って牧師さんに贈ろうと話し合いました。

 

 牧師さんが出発をする朝に、村人たちはコップ1杯ずつ葡萄酒をもって集まりました。そして、次々に樽の中に葡萄酒を注ぎます。

 葡萄酒で満たされた樽を持って、牧師は感謝して村を離れます。次の村に着いた牧師は、樽をあけて葡萄酒を飲もうとすると、すべての葡萄酒が水に変わっていたのです。手品でもあるまいし、葡萄酒が水に変わるので変だと思うでしょう。

 つまり、村人たちは牧師さんにとても感謝していましたが、自分一人ぐらいだとばれないだろうと葡萄酒の代わりに水を入れた訳です。結果的にみんなが水を入れたので、樽の中はすべて水になったという訳です。

 

 全員が利己的に行動すると、よい結果は得られません。こうした現象は「社会的ジレンマ」と呼ばれるそうです。

 「マイナスの感情」だとか、「社会的ジレンマ」を私たちの学校には持ち込まないようにして、平成29年度はさらに皆さんが活躍する一年にしたいものです。