フリーのアナウンサーの小林麻央さん、歌舞伎役者の11代目市川海老蔵さんの夫人がなくなりました。ブログとか芸能ニュースを詳しくは見ませんが、大変な闘病だったと伺います。たまたま話をしたいこととこの悲報が重なりました。

 その11代目市川海老蔵さんが、近いうちに襲名(先人と同じ名前を意図的に継ぐこと・襲名は中国からら伝えった言葉ではない)するであろう、「市川團十郎」という名跡(代々受け継がれていく家名)があります。

  少し脱線しますが、歌舞伎は、日本固有の演劇です。1600年ごろに奇抜な格好をした者を「かぶく」という動詞から生まれた「かぶき者」という名詞で呼ぶようになりました。そして、伝統芸能の斬新な動きや派手な装いを取り入れた独特な「かぶき踊り」が京都で一世を風靡し、これが今日まで続く伝統芸能「かぶき」となっているのです。

 そして、江戸時代の歌舞伎の傑出した役者として、市川團十郎 (初代)と、京の坂田藤十郎 (初代)が生まれます。

 市川團十郎家は歌舞伎の市川流の家元で、歌舞伎の市川一門の宗家でもあります。その長い歴史と数々の事績から、市川團十郎は歌舞伎役者の名跡のなかでも最も権威のある名とされています。

 

 さて、前置きが長くなりましたが、この市川團十郎の名前がついた、「團十郎朝顔」というアサガオの一種があります。茶色というか、柿渋の色の花をつけます。花としては鮮やかというより渋い色です。

 2代目市川團十郎が、歌舞伎十八番(歌舞伎十八番の台本を箱に入れていたのでオハコと言うようになった)のうち「暫」で使った衣装の色が海老茶色であったことから、江戸時代には、團十郎の茶色として、一世を風靡したといわれます。しかし種子の確保が簡単ではなく、生産量が激減して今では、「幻の朝顔」と言われるのだそうです。

 本物の團十郎朝顔は濃い茶色が美しいそうで、通常は園芸店などでは市販されていないそうです。明るい色の朝顔の中では「團十郎朝顔」は少し渋い色です。皆さんも朝顔を夏休みに育てようと思っているかも知れません。朝顔ほど形態が多種多様に変化した園芸植物は他にないそうです。

 

 朝顔のつぼみは24時間ずっと光を当てると花は咲かないそうです。では、朝顔が咲くには何が不足しているのでしょうか。答えは「闇」と「冷気」です。なんと驚くことに闇と冷気。

 よく考えてみると私たちも同じことが言えそうです。人間も太陽が始終あたって恵まれた状態がよいように思われますが、逆の時間・試練も必要です。

 人間が成長する中の、大学に進学するまでの「闇」と「冷気」を皆さんはしっかりと正面から受け止めた1学期だったでしょうか。