己亥(つちのとい)

 

新年明けましておめでとうございます。2019年(己亥・つちのとい)を迎えました。

今年は4月1日に新元号が発表されるということです。新しい時代を迎えます。心機一転学校の空気も益々よい方向にむけてほしいと思います。

 

猪にまつわる話をしたいと思います。

奈良時代末期、称徳天皇という女帝の時代に、天皇の病気快癒の祈祷をきっかけに法王へとのぼり詰つめます。道鏡の野心はこれにとどまらず、天皇の位も奪おうと考え、「『道鏡を天皇にすれば天下は平和に治まる』と宇佐八幡のお告げがあった」とウソを言います(宇佐神宮神託事件)。

 

称徳天皇は、ご神託が本当なのか迷い、誠実な貴族「和気清麻呂」を呼び、九州の宇佐八幡で確かめてくるよう命じます。

和気清麻呂は宇佐八幡へ行くと、光り輝く宇佐の大神が現れ、「天皇の後継者には皇族を立てよ」とご神託を告げたそうです。

 

清麻呂は都へ戻り、宇佐八幡宮のご神託を天皇に報告し、道鏡の野心は打ち砕かれます。道鏡は激しく怒り、清麻呂の足の腱を切り、鹿児島の大隅へ流罪にします。さらに道鏡は大隅へ向かう清麻呂を襲わせるために刺客を放ちました。

足の腱を切られ、立つことすら出来なくなった清麻呂ですが、宇佐八幡神に詣でようとして輿に乗って出発し、豊前国宇佐郡に至ると、一天掻き曇って雷雨となり、300頭の猪が現れて道を挟んで清麻呂を守るように列をなし10里(40km)ばかり輿の前を走ったというのです。

猪に守られて宇佐八幡宮に参拝した清麻呂は、今まで立てさえしなかったのですが、不思議な事に歩けるようになったそうです。

 

古来、猪は長寿で多産とみなされて古事記、万葉集、源氏物語、蜻蛉日記にも登場します。今では増えすぎて農作物を荒らすと問題になっていますが、昔は食糧にもなり、縁起のよい動物でした。

月並みですが、猪突猛進、エネルギーのあるよう年にしましょう。