エドワード・デボノは、マルタの医師、心理学者、作家、発明家、コンサルタントです。デボノは「水平思考」という考え方を発明して世に問いました。
水平思考とは、「問題解決のためにまっすぐに掘り下げていく考え方を垂直思考と呼ぶのに対して、水平思考は少し視点をずらして、色々な視点で物事を見ることです。
よい例かどうかわかりませんが、以前、本校でもこんなことがありました。帰りのスクールバスの中で子どもたちが騒がしい、あるいは席を離れて危険だというバスの先生方の悩みです。そこで、対策として話し合われたのは、「厳しく叱る」「先生たちが一緒に乗って指導してくれ。」という話でした。
結局、私は子どもを叱らないでバスにモニターをつけて、DVDを見せなさいと助言しました。結果、バスの先生が仰るには「子供たちは魔法がかかったように静になった」のです。

外国でこんな話もあったそうです。混雑をするエレベーターがありみんな不満を持っていたそうです。だから、新しい「エレベーターをつけろ。」とか「下の階はエレベーターに乗るな。」という意見が出ていました。
ところが、水平思考を取り入れると、この不満がいっぺんに解決されます。解決策は、エレベーターの中に鏡をつけるのです。人はエレベーター中で怒った自分の顔は見たくないのでこの不満が緩和されたのです。

さらに、このような話を水平思考だとする人がいます。
フランスに小さな靴屋がありました。
その隣に大きなショウウインドウをもった大きな靴屋が看板をあげました。「ヨーロッパ一の靴屋」また、逆の隣に靴屋が出来ます。その靴屋の看板には「世界一の靴屋」。
困った小さな靴屋は看板を考えました。そして、真ん中の小さな靴屋が上げた看板にはこう書いてありました。「入り口はここ」
視点を変えるといろいろなものが工夫できます。
今年の高校の生徒会長選挙の応援演説でもそのようなものがあって感動しました。身の回りの問題解決に新しい発想を取り入れて欲しいと考えます。