高校課題研究の高度化を促進するための方略の一環として、大学や研究機関との共同研究を推進しています。

これにより、研究の幅広い領域で生徒たちがより専門的な知見を得ています。特に本校では、コロナ禍で普及したオンラインによる指導を活用し、ハイプリッド形式での共同研究を展開するなど、複数の手法で研究の高度化を推し進めています。

本校の共同研究の特筆すべき点は、共同研究が大学や研究機関側からの積極的な働きかけが起点となっている点です。

これは、本校課題研究のデータサイエンスの分野における専門性や研究力が他機関から高く評価されていることを表しています。

共同研究等を行なっている主な大学

プラド大学(マレーシア)

SSHマレーシア国際共同研究に参加

7月22日(月)〜7月27日(土)にかけて横浜サイエンスフロンティア高校との連携で、マレーシアで国際共同研究に参加いたしました。 この共同研究はマレーシアのプトラ大学で行…

広島大学

広島大学数理統計グループの研究者を中心とした複数の研究者と互恵関係により、実地・オンライン合わせて3回にわたる共同研究を展開した。参加した生徒は、データ分析でのバイアスの補正方法等を学んだことで、昨年度までの研究の課題となっていた部分を克服することができ、研究の高度化・拡大の起点となった。

名古屋工業大学

研究において先行文献としている論文の著者である名古屋工業大学の庄建治朗氏ら複数の研究者と、オンライン・ハイブリッド形式で共同研究を展開した。事前に庄氏らの研究論文を熟読させ、自分たちの研究と対比させたうえで、疑問点や問題点を明らかにしていった。研究者との意見交換を通して、生徒たちは新たな気づきを得ることができ、今後の研究の高度化につながる機会となった。

鹿児島大学(高大接続による高校生向け先取り履修制度)

令和3年より創設された、鹿児島大学理学部における高校生先取り履修制度は、本校職員が当時理学部長と協議して創設した制度であり、本校生徒も、毎年積極的に参加している。この制度は、高校生が理学部で授業を受講し、その成績に基づいて専門科目の単位を取得できるようになっている。
具体的には、理学部で5科目が開講されており、これらの講義は大学1年生の学習水準に合わせて設定されている。ただし、題材は高校生でも理解できるように工夫され、科学研究の面白さが重視されている。

大学・企業との連携協定(産学連携)

これまでに本校が締結した連携協定

大塚製薬株式会社との連携協定

平成30年に、大塚製薬株式会社と本校の間で、食育・スポーツ科学及び健康科学等に関する連携協定が結ばれた。食やスポーツ・健康に関するテーマを設定した場合、研究の高度化に資することとしている。

千葉工業大学との連携協定


今年度の4月に、グローバルサイエンティストアワード”夢の翼”を共催している学校法人千葉工業大学との間で、教育・研究・探究に関する連携協定が結ばれた。
同大学は人工知能に関する研究に秀でており、生徒の研究テーマによっては連携して、研究の質の向上をはかりたい。

グローバルサイエンティストアワード”夢の翼”協賛企業との連携

本校が開催している「グローバルサイエンティストアワード“夢の翼”」は、その理念に賛同した多くの企業から協賛をいただいている。現在、以下の科学系企業との連携を検討している。

【GSAの科学系協賛企業(一部)】
ファーウェイジャパン
一般社団法人メディポリス医学研究所
株式会社新日本科学
株式会社ソラシドエア