SCP・・・中学校における科学的・探究的取り組み

池田学園が独自に開発した新プログラム「Ikeda Research Time(IRT)」にこれまで中学生に行っていた「SS基礎」を含み込み、より汎用的な能力育成を目指したのがSCP(Science Communication Program)です。

SCPの目標は以下の通りです。

目標1

科学者等とのコミュニケーション活動を中心として、講演会や探究リテラシー講座、フィールドワークを通して、優れた研究や活動を行っている方々の生き方、考え方を学ぶ。また、実際に生徒自ら探究活動を行っていく中で、その楽しさや意義を実感し、積極的に取り組もうとする探究心を育てること。

目標2

自ら立てた問いに即して、他者との対話や文献、情報機器から収集した知識内容を整理し、そこから自分自身の考えなどを創出し、文章化・発表していく過程で探究リテラシー、科学的リテラシー及びプレゼン力を育てること。

目標3

高等学校段階でのS SH活動の拡充に資するような資質・能力を育てること。

1学期

サイエンスインタビューを軸とした探究学習の展開

インタビューで情報を収集

インタビューよって科学的な情報の収集の方法を実践的に学びます。
科学的な興味関心も喚起されます。
著名な科学者に直接話を伺う機会にもなっています。

探究リテラシー講座1

アナウンサーによる実演講座でインタビューの基本を学びます。

アナウンサーによる講義と実演

インタビューの流れ

インタビュー企画書作成

事前調査

インタビュー

2・3年生

著名な外部研究者・大学教授や





活躍する卒業生へインタビュー

世界的ロボットクリエイター





古田貴之先生へインタビュー
ノーベル賞候補藤嶋昭先生へインタビュー

1年生

学園の教諭等でインタビューの練習

次年度以降の研究者や大学教授等へのインタビューに向けて、質問力や傾聴力を磨きます。

2学期

一流の科学者や大学教授が
来校して特別講義

探究リテラシー講座2

各クラス毎に大学教授がやってきて講義をしてくださいます。
科学的興味や関心が引き出され、学習意欲の向上にもつながっています。

大学教授による
わかりやすい科学の講義

探究リテラシー講座3

国際大会でも活躍する本校高校生のSSHと連携し、その発表を視聴しプレゼンテーションの技法を学びます。
またインタビューで学んだ質問力を高校生への質疑応答で磨きます。

高校生のハイレベルな発表から学ぶ

小学生向けポスターセッション

併設の池田小学校とも連携し、ポスターセッションを実践していきます。
このプログラムでわかりやすく相手に伝える技法が磨かれます。

池田小学校でのポスターセッションの様子

サイエンスラボ(中1)

中学1年生には科学の体験の入り口として県立博物館の学芸員の先生に科学実験をしていただきます。

液体窒素による実験体験

インタビュー発表会

一学期から行なっているインタビューによる情報のインプットを、ポスターセッションやスライドショーなどによるアウトプットで発表会を行います。

英語での発表に挑戦するチームも

3学期

学校外でのフィールドワークで
専門家にも質問

SCPフィールドワーク

一学期から学んでいるインタビューの技法を使いフィールドワークを行います。
学芸員の方に直接お話を伺います。
実地的な学習で学びがさらに深まります。

フィールドワーク事前調査

タブレット端末などを活用して事前学習を行います


フィールドワーク

中1:水族館
中2:科学館[
中3:博物館

博物館等のバックヤードでも学べます

フィールドワーク発表会

フイールドワークで学んだことをポスターセッションやスライドショーで発表会を行います。

中2の発表の様子

サイエンスラボ

中学1年生を対象に、学校・地域科学施設・保護者などが一体となった科学実験教室を本校内に展開することにより、広く科学的な話題を提供し、その研究成果の普及活動を通して、理数教育の充実を図るシステムを構築する。


「探究力を深める」初期段階にある中学1年生を対象に、外部講師による講座を実施している。

生徒は身の回りの現象に深い関心を持ち、探究に対する意欲を向上させている。

今後は、サイエンスインタビュー活動と連携し、講師の方の科学への向き合い方等を探究することで、より深い探究力を醸成していくことを目指したい。

中1でサイエンス・ラボが行われました

12月12日(月)、県立博物館の先生方がいらっしゃって、中学1年生を対象にサイエンス・ラボが行われました。 前半は天文のお話でした。 なぜ星は瞬くのかなど、大変興味深い…